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二次創作(小説のみ)やオフラインの情報を置いてます。

限りなくゼロに近いパーセンテージ 2

長いので折り畳み




 風呂上がりの、まだ水気が残る髪をタオルで拭きながら、陽介は後ろ手に自室の扉を閉める。窓のカーテンを開けると、久しぶりの星が夜空に光っていた。ここ最近雨も形を潜め、しばらく晴れが続くらしい。夕食の時に流れていた天気予報を思い出し、ほっとする。
 机に置かれていた携帯電話に、メールの着信があったとランプが点灯して告げている。
 手に取ってフリップを開き、うんざりした。来ていたメールは、題名だけで迷惑メールだと分かるものばかり。見る価値もないので、本文も開かず消去する。
 以前は来る度に着信拒否をしていたが、相手はメールアドレスを変えてまた送る。その繰り返しばかりで、もうそれをする気力すら失せている。
 自分のメールアドレス変えたらどうよ、と千枝から助言を受けたりもしたが、それもする気にはなれなかった。引っ越す前から使っているもので、以前の友人からメールがくるかも知れない、と思うとなかなか実行に移せない。
 とは言え、あっちの友人が本当に友達なのか、と問われたら、陽介は言葉に詰まりそうだった。もうどんな奴が友達だったか、よく思い出せない。それなりに楽しかったけど、話した会話や遊んだ時の記憶はもう、あやふやだ。
 迷惑メールを削除し終えた陽介は、ベットに倒れ込み仰向けになる。そしてフリップを開いたままの携帯を操作して、アドレス帳を開いた。
 そこには、かつての友人たちの名前が羅列している。だけど、電話する気になれない。もうとっくに疎遠になっている相手に電話して、白々しく話すのも虚しいと思う。
 ぼんやりとした友人たちの記憶とは反対に、色鮮やかに思い出せるのは、今日久しぶりに学校に来た天城雪子の笑顔。あのテレビの中の世界から助け出して、しばらく休んでいた彼女は、四月最後の日に元気な姿を見せてくれた。
 ありがとう、と憑き物が落ちたような表情で礼を言った雪子と大親友を助けられとても嬉しそうな千枝。そんな二人を見た陽介は、心から助けることが出来てよかった、と思った。
 犯人は捕まっていないし、雪子の失踪していた間の記憶もはっきりせず解決まで程遠い。けど、もう一人の自分と向き合うことで、新たにペルソナを宿した雪子が協力を申し出てくれた。
 少しずつでも、ちゃんと前に進んでいる実感がある。
「今度こそ、捕まえねーとな」
 テレビに人を放り込んで、殺す。そんなとんでもない方法で犯罪を犯す奴は、絶対に捕まえなければ。
 陽介は、静かに決意を固める。これは、ペルソナを持つ俺たちにしか出来ないんだから。
 突然、握りしめていた携帯電話が鳴った。突然の着信に陽介は驚き、思わず携帯電話を手から落としてしまう。
 顔にぶつかる直前ぎりぎりで受け止めた時にはもう、音は止んでしまった。
 極端に短い呼び出し。もしかしてワン切り業者とかなんだろうか。メールと言い着信と言い、勘弁してくれよ。そう思いながら、一応画面を見て誰からの着信か確かめ、眼を丸くした。
「……橿宮?」
 画面に表示されていたのは、橿宮日向、の文字。
 日向とは番号を交換しているが、未だに向こうから掛けてきたことはない。一応メールアドレスも教えてあったが、それも同様だった。
 用事でもあったのか? 陽介は画面を睨み、頭を捻る。いや、もしあったらせっかく掛けた着信を切ったりしないだろう。じゃあ、なんで掛けたんだろう。
 考えれば考えるほど、答えは浮かんでこないどころか、沈んでいくようだった。
 陽介は起き上がり、唸りながら日向の名前が表示されている画面を見下ろす。どうする。どうしようか。ボタン一つ押すだけで、携帯電話は日向のそれに繋がる。
 指先がボタンの上を彷徨う。
 迷いに迷い、陽介は思いきって通話ボタンを押した。マヨナカテレビ以外のことで掛けるのは初めてで、苦手だと思う日向と何を話せばいいか、かつての友人たちの時よりも難しいと思う。だが、このまま悩み続けてたら、朝まで眠れやしない。
 携帯電話を耳に当て、陽介は競り上がる緊張を解すように深呼吸をしながら、繋がるのを待つ。
『――まさか掛けてくるなんて思わなかった』
 長いコール音の後、ようやく出てきた日向の声は、驚いているように聞こえた。
「……そっちから掛けてきたのに、それはねーんじゃねえ?」
 こっちは散々悩んで日向に電話したのに。陽介は生乾きの髪を掻き、むっとする。
 不機嫌を感じ取ったのだろう。僅かな沈黙の後『……ごめん』と日向が謝った。
『もともと、掛けるつもりもなかったんだ。携帯を構ってたら、弾みでボタンを押してしまって』
 それが陽介に電話を掛けることに繋がったらしい。
『余計な気を回して、ごめん』
「いや、いいけどよ……」
 謝る日向に、陽介は釈然としないものを感じた。もともと日向は起伏のない声で話す。だけど、どうしてだろう。今日は落ち込んでいるように聞こえた。
「な、橿宮」
『……何?』
「何かあったのか?」
『……』
 ひゅっと息を飲む音が聞こえた。だがそれからは沈黙が続くのみだ。
「橿宮?」
 眉を潜めて呼び掛けると、
『――なんでもない』
 溜め息混じりの声がようやく返ってきた。 
 嘘だろ。
 陽介は反射的に内心突っ込む。そう言う奴に限って、何かあったりするものだ。
 しかしそれを問いただす前に日向は『本当にごめん。じゃあ』と最初に掛かってきた時と同じ唐突さで通話を切ってしまった。思わず腰を浮かし、ちょっと待てと引き止めるのも虚しく、耳元で機械音がする。
 陽介は浮かした腰を下ろし、溜め息をつきながらフリップを閉じる。悩みたくなかったから電話を掛けたのに。何かあったのか、と尋ねた時の沈黙は、いかにも何かがあったと物語っているようで。
 ……余計気になんじゃん。
 携帯電話を枕元に投げ、横になる。寝返りを打っても、眠気がやってくる気配は微塵もない。代わりに、電話の向こうでさっきの日向が、何を考えているのか気になってしまって。
「……」


「……」
 欠伸を噛み殺し、陽介は自分にうんざりしながら目の前にある家を見上げた。門柱につけられている表札には、堂島、と書かれている。
「……気になるからってここまで来るのはどうよ俺」
 とりあえず、自分に突っ込みを入れてみる。
 あれから結局考え込んでしまったせいで、陽介はあまり眠れなかった。そして朝になってから、千枝に日向が居候している堂島家の場所を電話で聞き、その足でここまで辿り着いていた。ここまでやってきておいてなんだが、陽介は自分の取っている行動に若干引いてしまう。気になるからって、家まで来るってどうなんだ。人によってはウザいと思われること間違いなしだ。
 でも妙に気になるのも事実。日向も陽介と同じ都会からの転校生。もしかしたらまだ馴染めない部分もあり、そこを悩んでいるんじゃないだろうかとつい考えてしまう。陽介もまた、ジュネス店長の息子という色眼鏡で見られ、未だに苦労が耐えない。
 それに、ここまで来ておいて引き下がれない意地もあった。
 なんかあったら、そん時はそん時だ。
 腹を括った陽介は、思いきって玄関横につけられたインターホンを押した。
 家の中でピンポーン、と高い音が聞こえる。そして続いて聞こえるのは、誰かの足音。逸る心臓を静めるように陽介は深呼吸をする。
「――はい」
 玄関が開き、小さな女の子が出てきた。小学生ぐらいのその子は、後ろで二つに結わえた髪を、ピンクのリボンと一緒に揺らしながら「……どなたですか?」と僅かに警戒するように尋ねた。じっと見つめる眼の強さが、どこか日向に似ている。
「えっと……、俺、花村陽介って言うんだけど」
 少しでも安心させるため、陽介は笑った。
「ここでお世話になっている橿宮日向っての、いるかな?」
「えっ?」
 日向の名前に、女の子は眼を丸くした。
「えっと……しりあい、なの?」
「そうそう知り合い。いるかな?」
 笑って頷きながら尋ねる。女の子は一瞬迷った後「ちょっとまっててください」と踵を返し小走りで家の中へと戻っていった。どうやら日向は家にいるらしい。
 いなかったら無駄足だしな。
 そこまで考え、陽介はあることに気づいた。わざわざ家を尋ねなくとも、電話でいるかどうか聞いておけば良かったのだ。あまりに気が急いていて、失念していた。いなかったら来る必要もなく、こうして無駄な緊張をしなくてすんだのに。もう、堂島家の前に立っている時点で遅い話だが。
 俺のバカ。
 間抜けさ加減に落ち込む陽介は、階段を急いで降りる音に顔を上げた。
 女の子に呼ばれて、玄関に来た日向は立っている陽介を見て、眉を跳ね上げた。驚く顔を見るのは初めてだったので、陽介もつい驚いてしまう。
「どうした」
 怪訝な視線に、さっきの女の子同様、警戒されているらしいと陽介は悟る。それもそうだろう。昨日あんなことがあったばっかりだ。
「いや。今日、俺すっげヒマで」
 我ながら苦しすぎる言い訳だ、と陽介は思いながらへらりと乾いた笑みを浮かべた。
「よかったら、一緒に遊ばないか?」
「……俺と?」
 案の定怪しがられてしまった。何でお前と遊ばなきゃいけないんだと、言われているような響きの声が、冷たく突き刺さる。想定内の反応だったが、ちょっと挫けそうだった。
 ああもう会話が続かねえ。
 冷や汗を掻きながら、どうしようかと言葉を探していると、
「……行っていいよ」
 日向の後ろからやってきた女の子が控えめに言った。
「……あ」
 びくりと、日向の身体が震え、ぎこちなく女の子を振り向く。
「るすばん、できるから」
 女の子はそれだけを言って、家の奥へと戻ってしまう。日向は上げかけた手をゆっくり下ろし、握り込む。その手は震えていて、呆然と女の子が消えた方を見つめていた。
 やがて何かを諦めたように俯いて、首を振る。
「……準備してくる」
 陽介を振り向いてそう言った日向の声は、昨日電話で聞いた時よりも、一層暗く聞こえた。



 沈黙が痛え。
 陽介は手持ちぶたさに首に掛けたヘッドフォンを弄りながら、日向と並んで鮫川の河川敷を歩いていた。向こうからは一切話し掛けられず、ずっと黙ったまま。曇り空が、陽介と日向を取り巻く空気をより一層重いものにしている。はっきり言って、気まずかった。
 とは言え、陽介にはその雰囲気を吹き飛ばせる手段を持ち合わせていない。日向は、もともと苦手だと思っている相手だ。共通の話題もないに等しい。下手に口を開けるのも憚られ、陽介は必死に沈黙の重苦しさと戦っていた。
 やっぱ早まったかな。
 もしかしたら、日向を幾らか知る切っ掛けになるんじゃないかと、淡い期待を抱いていたけれど。陽介が行動する度に、掘っていた墓穴がどんどん深くなっている気がする。
「……あそこ」
 ふと、日向が立ち止まった。目線で、河川敷に作られた東屋を示す。
「行く場所、決めてないだろ」
「……」
 どうやら日向は、堂島家に陽介がやってきたのは突発的なものだと読まれているようだった。しかし、行き先を決めてないのは事実なので、陽介は素直に東屋に向かう日向の後を追う。
 設置された長椅子に、並んで座った。晴れていたら、心地よい日射しが降り注ぎそうだが、今日の天気だとそれは望めそうにない。
 さて、こっからが問題だな。
 どう会話を切り出そうか。いつものくせで腕を組んだ陽介が言葉を探していると、
「ごめん」
 突然日向が俯きがちに謝った。
 いきなり謝られ、驚いた陽介は眼を丸くして日向を振り向く。日向は、俯きがちに眼を伏せ、ゆるく首を振った。
「昨日の電話、気にしたんだろ。それでわざわざ来て」
 日向は横目で、ちらりと陽介を見遣る。
「……俺のこと、苦手なのに」
 バレないよう隠してきたことをあっさり言われ、陽介の肩が跳ねる。不愉快に思われたか。陽介は恐る恐る日向の表情を窺ったが、その表情はさして傷付いた風でもなく、淡々としたものだった。
 日向の、真横に引き結ばれていた唇が、自嘲するようにふと歪んだ。
「花村は、顔に出やすい。だから、すぐに分かった」
「う……」
 陽介は思わず呻き、自分の頬に掌を当てる。これでも稲羽市に来て、表情を取り繕うのは結構上手くなったのに。
「それに俺自身、無愛想だって自覚してるから」
「え、あ、そんなこと」
「いいよ。無理しなくて。正直花村もそう思ってるし?」
「……あー、まぁ」
 つい肯定しかけ、陽介は咄嗟に自分の口を掌で覆った。やっぱり、と苦々しい顔になる日向に、己の失言を悟る。傷口を、抉ってしまった。
「あ、だけどな」
「だから、無理しなくていい」
 慌ててフォローしかける陽介を、日向は制した。
「本当の、ことだから」
 ぼそりと呟き、諦めたような溜め息を吐く。
 初めて見えた些細な感情の変化。どうやら落ち込んでいるらしい日向は、悩みを抱えているようだった。
 日向が八十神高校に転校してから、二週間と少し。都会から田舎に引っ越して、まだ慣れない部分もあるんだろう。それに加えて、ペルソナの力。テレビの中の世界。そして殺人事件の犯人を追う毎日。そんな状況で何も悩みがない方がおかしいかもしれない。
「――あの子」
 突然、日向が言った。
「菜々子って言うんだ」
 あの子、とは堂島家を訪れた時、出てきた女の子のことだろうか。陽介はじっと見つめるあどけない視線を思い出す。
「まだ小さいのに、しっかりしている子で。家のこととか、叔父さんの帰りが遅くても、何も言わないで頑張ってるんだ。……小さいのに」
 声に、辛苦の色が滲む。苦しそうだ、と陽介は思った。
「でも今は、橿宮がいるだろ」
 そう慰めるように陽介は明るく言った。だが、日向の表情は一向に晴れず、駄目なんだ、と小さく首を振った。
「言っただろ。俺は無愛想だって。……多分、恐がらせてる。引っ越してから大分経つけど、会話らしいこと、あまりしてないんだ。俺がこんなだから、いつも気を遣わせている」
 今の状況を後悔しているように深々と溜め息を吐いた日向は、なぁ、と陽介を真剣な眼差しで見つめる。
「どうやったら、お前みたいになれる?」
「は?」
「花村は……その、人と話をするのが上手そうだから」
「え、そんな風に見える?」
「少なくとも、俺よりは全然」
 真顔で、日向は言う。本気で、そう思っているらしい。人と接するのが煩わしいと考えていた陽介に、日向の言葉は意外に聞こえた。俺だってそこまで、人付き合いは上手くない。
「叔父さんは、あの子のこと、まだ人見知りする年頃だから気にするなっていった。……でも放っておけなくて。でも、上手く話せなくて。花村みたいに出来たら、きっと少しは違うようになれると思うんだけど」
 日向は口を噤み、俯いた。肩を落とし、視線を膝に乗せた手に落とす。
 もしかして。
 陽介は朧げに日向の気持ちが理解出来たような気がした。やっと。
 無愛想で、素っ気無くて、何でも卒なくこなして、どんなことを考えているのか読めない奴。だけど、それなりに悩んだりもしている。そういうところは、こっちと全然変わらない。
 内側を巡る感情が上手く外に出ず、小さな女の子との接し方を模索する。その姿に、日向に対し初めて苦手以外の思いが陽介に芽生えた。
 簡単なことを忘れてた。悩みがない人間なんて、いないんだ。他に見せたくない一面が、誰にもあるように。
 陽介は軽く日向の方へと身を乗り出した。
「……なぁ、会話らしい会話がないって言ってたけど、話し掛けたりはすんのか?」
 口調が自然と柔らかいものになる。
 尋ねられ、日向は頷いた。
「それに菜々子ちゃんは返事してくれたりする?」
 日向はさらに頷いて「……たまに、あの子からも話し掛けてくれる」とぼそぼそ呟いた。
「……じゃあ、嫌われてないと思うぜお前」
 嫌われているなら、無視されるかもしれないし、話し掛けてもこないだろう。話を聞いている限り、日向と菜々子のどちらもお互いとコミュニケーションを取ろうとしているように感じる。菜々子もまた、日向と同じで切っ掛けを探しているのかもしれない。
「……そうなのか?」
 陽介の言葉に、それでも日向は不安そうだ。
「大丈夫だって! 俺はお前が悪い奴じゃないって知ってるし。菜々子ちゃんもお前の良さ、きっと分かってくれる」
「そう、か」
 俯いていた日向の顔が上がり、視線が陽介に向けられた。真一文字に結ばれた唇が緩み、ふんわりと柔らかい笑みの形に作られる。
「そうだと、いいな」
 今日は初めて尽くしだな、と日向の笑顔を見て陽介は思う。ずっと無表情ばかり見ていたせいか、初めて見た日向の笑顔は、思っていたよりもずっと、暖かくて優しかった。
 いつも、そんな風だったらもっと周りもとっつきやすいだろう。きっと第一印象で損をするタイプだ。それが分かっただけでも、堂島家に突撃した甲斐があった。
「ありがとう。今日びっくりしたけど、今は来てもらって良かったと思ってる」
「そっか」
 俺も玉砕覚悟で行動して良かったよ。でなきゃ、まだお前のこと、全然分からないままだった。
 まだ、どれだけ理解しているかは、限り無くゼロに近いんだろうけど。とりあえず、最初の一歩は進めただろう。




 それから二人はジュネスに向かった。今度のゴールデンウィークで、日向は菜々子と叔父の遼太郎と、旅行に出かけるらしい。日向は、その時持っていく弁当を作ることになっていた。
 仲良くなるには絶好のチャンス。菜々子と打ち解けられるよう、静かに気合いを入れている日向に、陽介は上手くいったら連絡を入れるよう頼んだ。今度は唐突に切るな、と釘を刺して。
 日向の料理の腕前がどれほどかは知らないが、一生懸命作る気持ちはあの子に伝わるだろう。それを切っ掛けに仲良くなる。
 陽介はそんな風に話を展開させていたが、それは日向と別れた翌日の夜に、脆くも崩れ去ってしまった。
 掛かってきた日向からの着信。通話に出るなり、携帯電話の向こうから、地を這うような暗い声が耳に届く。

「旅行、駄目になった」

 物事はそう上手くいかない。
 陽介は現実の厳しさを実感し、天を仰いだ

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